マイニングの温度管理

今回は、マイニングの敵、熱についてです。
マイニングは熱との戦いです。
始めた時には「火事に注意」ということはわかりましたが、
ここまで苦労するとは想像できませんでした。
私のマイニングリグでは、どのように温度を下げているのか紹介します。

マイニング機器の温度を効率よく下げるには、
熱がどこから出ていて、どこを冷やすと効率がいいのかを知ること


始めた頃は、ただやみくもにFANを取り付けていたので全然冷えないこともありました。

実際に、どんなところが熱くなるかを放射温度計をつかって測ってみました。
夏場に備えて室温は26℃に上げて測定しました。


今回使用した放射温度計はシンワ 放射温度計B レーザーポイント機能付 約5000円ほどで購入しました。
操作が簡単ですのでお勧めです。

RTX3070の測定
ライザーの周辺温度は36.2度
FAN周辺は30.3度
前面は33.1度
上部排気は51.8度
補助電源は29.9度
基盤GPU側は42.1度
基盤メモリー側は37.4度
背面の壁は27.6度

若干前後はありますが、おおよそこんな感じで稼働しています。
一番温度が高いのが排気部分です。
後、基盤側の熱も取れると良さそうですね!

次にファンが1つしかついていないRTX2060SUPERを見て下さい。

排気口が前面にあるため、前面が44.8度になっています。
ファンが少ないせいなのか、基盤の温度も65.5度もあります。
基盤に直接風を当てると、温度は下がりましたがホコリが凄くて、
高温部分の基盤にホコリがたまるのが怖くてすぐにやめました。

これは私の失敗談ですが、
リグの前面にファンを付けて風を送っていた時、排気部分にファンの風が当たることで、
カバーの中の風が止まってしまって、温度が急上昇したことがありました。
排気口には風を当てないようにすると良さそうです。
次の課題は、RTX2060SUPERの温度を下げることです。
旦那さんに頼んで水冷にしてもらおうかな?って考えています。

グラボ以外で意外と高温になったのが電源です。
現状が49.9度です。

以前、電源を80%くらいで使用していた時に70度を超えていたので、電源を交換したことがあります。

グラボの排気口と基盤から放熱されていため、そのままで利用するとオープンフレームでも簡単に温度が上がってしまいます。
多くの方はPC FANを使って風の流れを作っていますが、私はサーキュレーターを使って風を送っています。

理由は風が強いからです。消費電力は25W前後とPCファンの10倍ですが、リグ内の熱を部屋全体に送っている感じです。
FANの時は、グラボだけを冷やしていた感じでしたので、違いは体感できるレベルでした。
今ではPC FANは取り外して、サーキュレーターだけで風の流れを作っています。

サーキュレーターはアイリスオオヤマのPCF-MKM18Nです。
首振り機能がない固定タイプなのでマイニングと相性がいいです。
静かにしたい時が2、通常は3で運転しています。

私が計測しながら風を当てていて、温度が良く冷えてリグ周辺に熱がこもらなかった風の流れを紹介します。

基本は下から上へ風の流れを作ります。
斜め上に向けるイメージです。
手前の部分も上向きに風を送っています。
ティッシュの動きを見ていただくとわかるように、奥になるほど風が強くなり、一番奥では大きく上昇して部屋全体に熱が分散するようにしています。
こうすることで、リグの低い場所の冷たい空気をグラボに送り、温度を上げないようにしています。

放射温度計を使いながら風の流れを調整しましたので、私の中では効率よく冷やせているのではないかと思っています。

ただサーキュレーター使う欠点もあります。
サイズが多すぎて場所を取ることです。幅約30cm 高さ約30cm 奥行き約20cmほどありますので邪魔になります。
さらに風が強いことでホコリがたまりやすいという点です。
マイニングにはホコリは天敵です。機器が故障で火花が出た時引火する原因になります。
風がよく当たるところはすぐにホコリがたまるため、
1か月に1回は掃除をしないといけません。

後は電気代です。
25Wを3台ですので、月に1300円ほど電気代がかかります。
(これは太陽光無しで計算しました)

みなさんそれぞれにマイニング機器の設置状況は違うと思いますが、効率よく温度管理することで収益アップに繋がります!

自分の最善の方法を見つけましょう!